LAND HO!
福岡ホークスのドラフト・ファーム情報を中心に鷹の未来を楽しむブログ
金城長靖の再来 永江恭平
2011/08/26 Fri. 
category:11ドラフト候補(高校生)
ショート 左打ち右投げ
【爆発力溢れる打撃】
長崎県決勝では、先発投手としても活躍した選手。それでも、低い身長にかかわらず、凄まじいパワーと個性的な技巧を駆使した打撃力の方を買いたい。県大会では、打率6割越え、3ホームランを叩きだし、そのうちの1本は決して狭くは無い球場(ビッグN)で、場外ホームランを打っている。
【タイプ フォームイメージ】-坂口智のテクニックー
この打者のタイプは、プロでサっと思いつかない。なんといっても、私はこの選手に金城長靖(八重山商工)という、5年前の甲子園で大活躍し、大嶺(ロッテ)以上の人気をさらった選手が重なり、そのイメージに覆われてしまって、他が思いつかない状態である。(金城は投手もやってたしなぁ)
あのような規格外の選手としかいえない。(金城がプロ入りして、何番バッターを打つタイプとかなかなか想像つかんでしょ)
フォーム的には、坂口智(オリックス)かな。今は若干違うけど、昨年までの打ち方は似ている。右肩を捕手方向にねじり、外のボールを中心に、体の近くまで呼び込んで、強く叩くタイプの打ち方。
【スウィングスピード 打球の速さ】
かなり迫力のあるスウィング。ボールを叩きつぶす感じの打ち方で、体格に似合わず、左中間にとんでもない、右打者のような打球を放つ。
【構え】
バットを寝かせ、半足ほど小さなオープンスタンスで構える。(坂口そっくり)腰はあまり落としていないが、骨盤の立ちは良い。寝かせたバットを上下させ、右足のかかとを踏む、外人選手仕様の揺らぎ。構えで妙な威圧感を感じさせる。
【タイミングの取り方 始動】
右足でシンクロを図れている。始動はやや早目。大きなアクションで打つので、早い始動で合っている。
【ステップ 投球との間合い】
ステップは大きな一本足。非常にゆったりとしたステップ。抜かれたボールにもしっかりと対応出来ており、投球との間を掴むのが巧いタイプ。
【トップ】
すこし寝た感じ(30°ほど)で、投手方向へヘッドが向いている感じのトップ。このあたりも坂口ぽい。
個性的なのはトップのバットの感じよりも、トップの体勢。先述通り、右肩をグっとねじり、背中をがっちりと投手に向ける。
しかし、この時、左肘は後ろに回らず、投手方向からは全く見えない。プロレベルだと、ここが一緒に後ろ方向へ引いてしまうとまずインの速い球は打てない。(昨年までの小斉ね。時折、中村晃・明石にも見られる悪癖)永江のねじり方は、悪癖というより、個性の範疇と診ても良いかもしれない。(まっ、プロでは治されるだろうけどね)
しかも、通常、ねじる事で、首も一緒についていって、ボールを見えにくくなるが、永江は、首もしっかりと残って、両目でボールを捉えている。しかも、インを見やすくする為に、外人のようにホームベースから少し離れて立ち、対応している。
【スウィングの軌道】
トップでの、バットの角度・深さがおかしくない為か、スウィング軌道は、あの個性的なフォームに似合わず、非常に綺麗な縦振り。スウィングアークが非常に大きく、フォローがでかい。このあたりは、金城長靖テイスト。坂口のスウィングアークはここまで大きくは無い。(もったいない。もっと遠くに打てるタイプなのに)
【インパクトポイント ミート精度】
ミートポイントは体の近く。それも狙いは、ほぼ外角だろう。(というか、ホームベースから離れて立っているので、内角が真ん中になる)甲子園では、原樹理(東洋大姫路)の外角高めをしっかりと巻き込んで右中間に持って行ったが、基本的に外角は、左中間中心に打つ。体をねじりきっている為、正面に弾き返すポイントはセンター方向ではなく、左中間方向となっている感じがする。
インコースも体の近くまで呼び込み、ボールを当ててから、クルっと回転するように打つ。真中(元ヤクルト)のように。あのスピンの鋭さは、ビッグNでライト場外ホームランを打てるというのも頷ける迫力。
気掛かりなのは、ミート精度は打率ほどの高さはない感じ。いまのところ、それは打撃の迫力で覆われているが、森福のようなホンマモンの左投手のアウトローのスライダーや左投手のインローへのストレートは、プロのレベルにおいては、やっぱり苦労するかもしれないという懸念は、どうしても拭いきれなかった。散々書いたようにねじりの欠点を覆う打ち方を工夫してはいるのだが・・・。
【評価】B+
スウィングスピード・スウィングの軌道などに欠点は無いのだから、ねじり無しでも打てるタイプかもしれない。あのねじりは、チームの為に長打を打つ為の工夫とも考えられる。
こうした個性的な打撃から、一転、まともな綺麗なフォームを上の段階で創った打者を私は知っている。それは、中村晃である。彼も帝京の4番として、ホームラン打者仕様の、威圧感溢れる個性的な打撃フォームをプロではガラっと修正した経緯がある。もしかしたら、永江もそれが出来るタイプかもしれない。(ファンとしては、どこかで金城長靖を貫いて欲しいという気持ちもあるが。個性的な打者は好きだしね)
高い評価にはならなかったが、今後が気になる打者。奇妙だけども、非常に格好良かった。
←ジャンプは小学2年生から10年近く購読しましたが、ジャンプNO1となるとこの漫画です。(第5部までですけど)今までのバトル漫画と違うテイストの戦い方に興奮しました。(特に2部のジョセフのだましあいは好きです)大人になって、5部を読みましたが、独特の暗さがはまりました。
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