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王さんに抱かれたい 

って題名のテリー伊藤の本が文庫化されていました。(昨今の王さんブームに乗ろうとしたのでしょう)この本は、確か王さんがホークス就任直前くらいに刊行されたと記憶しているのですが、私的には「ダメ監督列伝」のような秀逸で、バカバカしくて笑えるテリー本の中においては、正直、佳作とは言いがたい内容でした。(要はあまり面白くないと)しかしながら、当時の私には非常に印象深いくだりがあって、もう一度読んでみたいと思い、この文庫本を手にしました。
その印象的なくだりとは、王さんが野村ヤクルトのキャンプに訪れた際にTVの前でも行われた野村とのこうしたやりとりについて書かれたものです。(この二人のやりとりは当時から面白かったのです)

野村「プロ野球選手もオフにはどんどんテレビに出て、バカなことをやってアピールしないとJリーグに負けてしまう。人気商売なんだから。」
王さん「そういった事も大事かもしれませんが、選手の本分はあくまでグラウンド。野球の本質を忘れてチャラチャラするのは、あまり良いこととは思えません。グラウンドで良いプレーをすれば、ファンは球場に来てくれるはずです。」
野村「ワンちゃんは巨人出身だからそう言った事をいえるんだ。勝てば良い時代は終わった。本当に頑固だよな。」

にほんブログ村 野球ブログ 福岡ソフトバンクホークスへ←久し振りのブログが説教臭くなってしまい、自分の力量の無さを恥じています。
このやりとりは、野村が名将やなんやとマスコミに最も乗せられて、のぼせあがっていた94年とかそこいらの話だと思うのですが、このやりとりこそが私にとって、王さんを親近感を持って見れた原体験でした。
私が野球を熱心に見始めた頃には王さんは引退されていたので、監督はされていても王さんとは伝説の人って感じで、遠い遠い人でしたが、あの時の王さんの野村への発言こそが、私が当時のプロ野球界に感じていた違和感をズバっと言ってくれて、非常に爽快で嬉しかったのを覚えています。

しかし、当時のマスコミどもは「今の世相が分かっている野村」と「時代遅れの王」って感じで取り上げていました。(島田紳助なんかも王さんをけちょんけちょんに言ってたな)それに異を唱えてくれたのが、もっともふざけた立場の人間である、テリーの「王さんに抱かれたい」(この題名はなんとかならんかったのかい、しかし)でした。それ故に非常に印象に残ったのです。
この本でテリーは、「王さんは、最近のスポーツ界に流れる変な価値観を斬ってくれた。変な価値観とは何か?泥にまみれて猛練習するのを見せる事をダサいとするような、正しい事をするのをカッコ悪いと錯覚していることだ。」と述べています。

私も当時も今もその意見に全く同感で、特に当時は、オフになると野球選手であることは全く関係ない内容で、とんねるずやらのバラエティ番組出て、おちゃらけている選手が多くおり、そういった輩が、過度にもてはやされていました。パリーグの宝と思っていた、野茂までもが、全身タイツを着て、とんねるず(あいつらは野球選手とかかわるな)としょーもないコントなどをしているのを見て、失望したのを覚えています。(実際、そんなオフの過ごし方をしているから、年々しょぼい投手になっていった)
ああいった野球界は、私が好む雰囲気でなかったので、あれほど好きだったプロ野球とは、実はちょっと一線を画していました。そんな中、王さんのホークス監督就任という超ド級のニュースが飛び込んできました。「あの正しい事を言ってくれる人が、ウチの監督になってくれた。」と私がプロ野球に再び熱を上げたのは言うまでもありません。

王さんはホークスで練習することを厭わない風土を作り、TVのバラエティなんかに出ている訳でもないのに人気がある選手が多くいる(しかも、老若の女性ファンが非常に多い)球団を創り上げました。真剣に戦っている姿こそがファンの心を打ち、球場に足を運んでくれるという野村への発言の正しさを証明してくれました。はっきりいって、バラエティで見た、面白い選手を球場に観に行くようなファンなんて、どうせすぐにいなくなると思います。野球ファンのきっかけにもなりやしないと。当たり前だけど、プロ野球選手に求められるものは、野球の巧さであって、話術じゃないんです。
今日も王さんの特集番組がNHKで放映されていましたが、ああした報道からは、王さんが野球界を正しい路に戻してくれたという感じがして、感慨深いものがあります。

プロ野球選手は、明後日からオフに入ります。TVに出ることを全否定するような無粋な事は言いませんが(多少は必要だとも)昔のようにはなって欲しくない気持ちはあります。マスコミによると、今年のホークスの選手はオフのTV出演を極力断っているとか。最下位になった危機感が感じられ、非常に好感しています。

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コメント

私はファイターズのファンなので

野村監督の言うことも判るな、と思っています。
縁もゆかりもなかった北海道にファイターズが引っ越してきた時、大いに宣伝マンの役目を担ってくれたのが新庄剛志でした。
「最初は僕のパフォーマンスを見に来る為だけでいい。球場に足を運んでくれさえしたら、必ず、他の選手達のプレーにも目が止まる筈」
彼が奇をてらったことをやり続けたのは、その信念のためでした。
傷めた脚を庇いながら何食わぬ顔でプレーを続け、こっそり弱音を吐くこともあったと、彼の引退後に岩本勉が自著で明かしていましたが、現役でいる間はそんなことはおくびにも出しませんでした。人一倍の努力をしているくせに、努力なんか何もしていないふりをして、「天然の天才肌の宇宙人」を最後まで演じ続けました。

今年、ライオンズが日本一になり、渡辺監督が殊更に選手を野放しにしているかのような発言を(たぶん意図的に)しているのを見ていて、その昔、工藤投手などが新人類だと騒がれた頃のことを思い出したものです。
歯を食いしばって血眼で努力している姿を周囲に見せながら勝つのが悪い訳じゃない、でも、他人にはそんな姿を少しも悟らせずに、まるで何でもないことであるかのような顔をして勝ってみせるのは、「俺達はそのくらい強いんだよ」と言っているようで、本当に格好いい。
当時、そう思いました。

青空百景 #- | URL
2008/11/30 16:32 edit

No title

>青空百景さん

ご無沙汰しております。近い内に08パリーグドラフト総評みたいな企画をやろうと思っていますので、よろしかったら、ご覧頂けたらと思っています。

新庄の名前を出されると弱いですね。(苦笑)04年にパリーグが潰れそうになった時にもパをアピールしてくれた貢献者ですし、「これからはパリーグです」の言葉は本当に嬉しかったし。私もこれを書きながら、新庄の存在はどうなんだという自問はしていました。新庄のパフォーマンスは好感してみていて、今は森本が色々と苦労しながら、ファンにアピールしているのも「頑張れ」と思っていますしね。
上手くは言えないのですが、彼らと当時、TVに出倒していた選手とは違う雰囲気なんですよね。彼らのようなファンを意識したタレント活動・パフォーマンスとはちょっと違うような。我ががTVに出て、有名になる自体が目的としか感じませんでした。
又、おふざけの度合いの問題もあるでしょうね。例えば、TVで森本が海パンいっちょで、「そんなの関係ねぇ」とかやるとしたら(もう古いのか)、そういったのはあまり見たくないですね。パの為と思っていたとしても。
私にとって、野球選手は、仰ぎ見る存在であり続けて欲しいという気持ちが強いです。ダウンタウンの浜田なんかが、現役選手を呼び捨てにしているのも「イラっ」ときますからね。

練習している姿を見せないダンディズムへの憧れのようなものは、実は私の中にもあります。私が中学生の頃には、落合がよく「俺は全然練習していないよ。」みたいな発言をしていて、なんとも格好よかったものです。そういえば、それに異を唱えたのも王さんだったそうです。(落合の著によると)王さんは彼に「野球選手を志している若者に変な誤解を与えても意味がない。」とか仰ったとか。正論は面白みを欠けるものですが、そういった正論を吐いてくれる存在は重要だと思っています。

何より野球選手の発言や佇まいといったものは、まずは子供達の視線を意識したものであって欲しいと思っています。プロで一流であり続けるのには、人並み外れた苦労がある事を知る事は、子供の成長にとって、良いことだと思います。オフのTV活動にしても、それを意識したものであって欲しいと。

王楽太陽 #B9vKlaaI | URL
2008/11/30 17:57 edit

パフォーマンスということ

こんばんは

青空百景さんの仰ることは同じパ・リーグファンとして理解はできます。
とはいえ、私はグラウンド上でのプレーこそがプロ野球選手のパフォーマンスで、それ以外のことはいわば「添え物」だと思います。
その意味で「最初は僕のパフォーマンスを見に来る為だけでいい。」という新庄の言葉にはかなり引っかかります。

王楽さんも、王貞治氏も「練習をしているのを見せろ」とは言っていないと思います。
練習はいわば前提条件にすぎません。

この週末はフィギュアスケートのNHK杯を見ていました。女子シングルは日本選手が上位独占したのですが、それに関するスポーツナビのエッセイがなかなか良いので紹介します。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/text/200811300002-spnavi.html

特に最後の一節、これが私の言いたいことを私の言葉よりもうまく表現しているので引用します。

「しかし、この夜。日の丸を掲げた3人。強く美しい日本の女性たちが、皆一応に口にした言葉は「練習」だった。三者三様、立場はそれぞれ違い、課題も皆違う。それでも日の丸を掲げたこの夜にたどり着くために、きらびやかでも優雅でもない、日々の練習、鍛錬を積んできたことは同じだ。
 彼女たちは氷上で、苦もんの表情も、飛び散る汗も、土に汚れたユニフォームも、見せることはない。しかし、すべてを見せずに笑っていることが、実は一番難しいことではないだろうか。」

狛江の鷹 #- | URL
2008/12/01 23:05 edit

No title

>狛江の鷹さん

私もこのエントリーを書きながら、途中で止めようかと何度か思ったのですが、王さんとの「出会い」のような気がして、書き留めました。私も青空百景さんの仰る事は、パのファンとして、重々分かっているつもりです。分かっているんだけど、TVでおちゃらける選手達が好きだったかと問われれば、「私が望む野球選手のありようではなかった」と今でも思います。あの頃はちょっと度が過ぎていましたからね。TVというメディアの影響力も今とは比べ物にならないくらい大きかったし。

彼女達の記事も読みました。こういったものを読むとスポーツ選手への憧憬などが感じられ、毎日の活力となる気がします。スポーツの世界までが面白・おかしいといった異常な世界に毒される必要はないんじゃないかと思います。

王楽太陽 #B9vKlaaI | URL
2008/12/02 21:21 edit

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